「作ることは出来ないけど食べる事は手伝えるよ。」
「そんなこと言っちゃ駄目。自分が食べる物は自分で作るんだよ。」
和気藹々としています。小学校の家庭科実習のようです。

午前中に、お一人おひとりにパン生地を広げて餡子玉をくるんで頂きました。

おやつの時間になりました。ご近所散歩に行ってた方々も帰ってきました。
厨房に全員の神経が集中します。「出来ました。焼き上がりましたよ。」声が上がりました。

焼きたてパンが作った方々の手元へ配られました。いい香りが漂います。
最近、食の細っている方も美味しそうに召し上がって下さいます。

「どうだった?」「そりゃぁ、あなた。とってもおいしかったよぅ。」

今月の1枚
オークの庭では開花リレーが続きます。まんさく、れんぎょう、さんしゆ。スノードロップ、福寿草、クロッカス、ムスカリ、フリージァ。蝋梅、梅、桃。四月を待たないで桜も咲きました。部屋に閉じこもっていないで外に出ましょうョ。

今日も何台もの車椅子が、ご近所散歩に出かけました。春です。

10周年記念企画
たくさんのありがとうをありがとう(第6回目)

昨年秋、蓮田オークプラザがオープンして10周年を迎えました。多くの方々との出会いとお別れがありたくさんの『ありがとう』を頂きました。この『ありがとう』へスタッフが綴った気持ちを毎月、数編づつご紹介させて頂いています。

《介護部 T.K 》
㈱ITCに入社して9年目を迎え、介護館に異動してからは3ヶ月が過ぎご入居者様にも仕事にも慣れてきました。
ご入居者様に喜んでいただけたことは、やはり納涼祭や敬老会で行ったBBQの時はたくさんの笑顔が見られたと思います。
介護の仕事をしていれば当たり前なのかもしれませんが、ご入居者様に「あなたの笑顔はいいね」と言われ、ご入居者様も笑顔になっていました。喜んでいるのかはわかりませんが、お互いに笑顔でいられることは良いことだと思います。

《介護部 M.T 》
ご入居者様にありがとうと喜んでいただけるたびに、私は求められる看護ができていたのだろうかと考えさせられます。
摘便では羞恥心に配慮しながら行い、便秘による苦痛を取り除き、軟膏処置では毎日患部を観察し、良くなっていることを説明しながら実施しています。痛みの訴えなどあれば処方されている湿布又は医師に診察していただき、なるべく早く疼痛が軽減できるよう指示を受けケアを行い、投薬では個別に合わせて粉薬をトロミで包んで飲みやすく、錠剤が飲みにくい方なら砕き、量が多い方にはカップに移してなるべく飲みやすいよう工夫することで喜んでいただけています。
たとえご入居者様が嫌がっている、拒否することでも治療として行わなければならないのであれば、行わなくてはならないこともあるので、一番目にご入居者様に喜んでもらうというより、看護としてより良い方法でケアを行えるよう心がけています。

《原文をそのまま収録しています。なお無断引用・転載はお断り申し上げます》

齢をとるにしたがって弱くなった食欲を刺激すると共に、楽しかった旅の思い出を呼び覚ましてくれる駅弁。蓮田オークプラザ介護館の名物献立になりました。

今月は、新幹線開業で脚光を浴びる北陸エリアから福井駅の『ますの寿司弁当』をご用意しました。
緑の笹の葉にくるまれ目にも鮮やかなピンクのお寿司。具沢山の「きのこすいとん汁」と一緒にお楽しみ頂きます。

2月 高崎駅『玄気弁当』

1月 松本駅 『月見五味(ごもく)めし』

三月になって寒さが和らいできました。
冬の間に出不精になってしまった皆さんをお誘いしてお出かけ企画が続きます。
近隣散歩も良いけど遠出もね。少し足を伸ばしてみました。
3月12日 大宮第2公園へ梅を観に行きました。
手入れが行き届いていて、車椅子の高さでも香りを楽しませてくれます。

今日、3月24日は菖蒲町へ苺狩りにでかけました。
車椅子でも楽しめる苺ハウスになっています。
毎年楽しみにしてくださる方々がいらっしゃいます。恒例行事になりました。

香山様が開いてくださる『歌う会』、今月はコーラスグループの皆さんも一緒です。
春の名曲のメドレーで始まりました。その後に「春が来た」「めだかの学校」「富士山」のアカペラ、「湯島の白梅」「フニクリフニクラ」の独唱が続きます。

さらに数曲をアンサンブルで聴かせていただいた後、入居されている方々全員で5曲を合唱しました。懐かしい歌に皆さんのりのりでしたヨ。

日本海側各地で保存食にされているあざみの茎の塩漬け。厨房では前日から下準備の塩抜きをしています。珍しいものを召し上がっていただくためには手間は惜しみません。

先月の福井県に続いて、今月は石川県の郷土料理です。

ごはんは、いかの炊き込みご飯です。能登半島の名物料理です。新鮮ないかの旨みがごはんに溶け込んでいます。

加賀藩の時代から続く金沢名物、冶部煮です。鶏肉にまぶした小麦粉が旨みを閉じ込め、とろみを生み出して冷めにくくしてくれます。 

これも加賀名物、蓮蒸しです。粘り気の強い加賀れんこんをすりおろし、海老や銀杏の具財を合わせて蒸しあげたお料理です。上品なお出汁でお楽しみいただきます。

お椀にあざみが入っています。あざみの打ち豆汁です。大豆をつぶして乾燥させた打ち豆も、日本海側豪雪地帯の生活が生み出した保存食材です。 

入居下さっている方々の中には、お食事を召し上がる力が弱くなった方がいらっしゃいます。そのような方々の為にも手間は惜しめません。今回の郷土料理でも噛む力の弱くなった方には刻み食(写真左)、呑み込む力も弱くなってしまった方にはミキサー食(写真右)をご用意させていただきました。

『どこへ連れて行ってくれるか。毎月楽しみなんだよ。』そうおっしゃって下さいます。『北陸新幹線が開通したから来月は福井ね。越前ガニが出るかしら。』なんて声も聞かれました。来月はどこでしょう。楽しみですね。

今日は、裏千家茶道の加藤先生と社中の皆様がお越し下さいました。

卜伴(ぼくはん)椿、白玉椿など春弥生の花が活けられました。

お軸は、『平常心是道(びょうじょうしんこれどう)』。小事、大事にとらわれる心を捨て、無心になすべきことを行なうことが肝要だとの禅語だそうです。今、盛んに言われる「おもてなし」、見返りを求めない奉仕にも通じるこころでしょうか。

正面でお作法をご披露下さると同時に、社中の皆様方が入居されている方々にお楽しみ頂くお茶を点ててくださいます。

入居者様には、椿の和菓子を添えてお楽しみいただきました。(呑み込みの力が弱くなっている方には、お抹茶にとろみをつけてお楽しみいただきます。)

お茶会を閉会する時に入居者様から大きい拍手が上がりました。大変ご満足いただけたようです。

入居者様とスタッフが協力して大きな雛飾りを作りました。
入居者様手作りの対雛が仲良く勢揃いしました。

お昼ごはんは、お雛様御膳が用意されました。

海老、焼穴子、刻み野菜など具沢山のちらし寿司の入った茶巾寿司、ハマグリのお吸い物、筑前煮、菜の花の御浸し、苺の杏仁が並びます。

午後のティータイムには甘酒が振舞われました。お代りをされる殿方も大勢いらっしゃって、楽しい一日をお過ごしいただきました。

見学(体験入居)
よくあるご質問
蓮田オークプラザ「介護館」ブログ
ITCについて
採用情報
蓮田の有料老人ホーム 蓮田オークプラザ駅前温泉館

 

社会福祉法人吉祥福寿会
埼玉県