平成27年の年間行事
久しぶりなんて言わないで ・・・ お化粧教室を開催しました
ビューティーセラピストの方々にお越しいただいてお化粧教室を開催しました。
お迎えするのは、最高齢96歳お若い方で80歳、平均90歳のご婦人たちです。
指先を綺麗にして体操で体をほぐし、顔のマッサージへと進みます。
化粧水や乳液のいい香りが漂います。ヘアバンドにケープを装った皆さんは真剣に説明を聞いています。
スタッフもお手伝いします。眉を描きましょうね。リップに紅を載せましょう。ほほにもほんのり色をつけましょね。
「おきれいですよ」。そう言われて、つい笑みがこぼれます。
夕食の後も、「今日は楽しかったわ」「口紅なんて久しぶりだったのよ」「若返ったわ」と話に花が咲いていました。
お化粧は、腕手指の運動効果に加え、その手順や化粧品の記憶と再現など心身の老化予防に効果が期待されています。皆様はお化粧に時間と手間をかけていらっしゃいますか。
オークの庭 ・・・ 暑かった夏も行き過ぎようとして
今月の一枚
今年もオークの中庭にはたくさんの空蝉が残されています。桜の幹ではアブラゼミがすずなりにとまって鳴いていました。あれから何日も経たないのに、ここ数日は法師蝉や蜩の声ばかりになりました。蝉たちは季節の移り変わりを敏感に感じ取っているようです。
介護館では居室の温度調節に神経を使う今日この頃です。気候の変化に体調を崩されませんよう、皆様もご自愛下さい。
10周年記念企画《たくさんの「ありがとう」をありがとう》を10回に亘ってお届けしている間に、介護館オープンから11年目の一年間が過ぎ去ろうとしています。これからもご一緒に生活をさせていただく中で、人生の大先輩の皆さんのありがとうの笑顔をたくさん拝見できると良いなと思います。
益々、健康で長生きされますように ・・・ お誕生日をお祝いします
7・8・9月にお誕生日を迎えられる方々をお祝いしました。栄養部手作りのケーキにローソクがともされました。各月代表の方々に、元気良く吹き消していただきます。
納涼祭でも好評を頂いた和太鼓演奏をスタッフがご披露します。
続いて、入居者様有志による歌と太鼓で『炭坑節』が演奏されました。親しみ深い音頭のリズムにつられて踊りの輪ができます。
雰囲気が盛り上がってきたところで、揃いの法被に鉢巻姿のスタッフが再登場。新しい和太鼓曲を演奏します。太鼓と鐘の迫力とリズムに入居者の皆さんも固唾を飲んで聞き入っていらっしゃいました。
先ほどの手作りのケーキが皆さんのお手元に届けられます。お待ちかねのティータイムです。固いお菓子が苦手な方には優しいおやつもご用意しました。飲み物もたくさん準備しています。楽しい午後のひと時を、ごゆっくりお過ごし下さい。
多くの方がお部屋に引き上げられた後も、カラオケのど自慢会は続いていました。今回のお誕生会も大盛況でした。
折紙教室を開いてくれました ・・・ 三菱東京UFJ銀行の皆さん
色・柄とりどりの折り紙を携えて、三菱東京UFJ銀行大宮支店の皆さんがお越しくださいました。千羽鶴をはじめいろいろな折紙を入居者の皆さんに教えて下さいます。
一緒にたくさん折っていくうちに打ち解けてきたようです。入居者の皆さんも、紙ヒコーキ・奴さん・だまし舟など若い頃に作った折り紙を披露してくださいます。
楽しい折紙教室もお別れの時間になりました。入居者の皆さんもたくさんの折紙作品を前に満足の笑顔です。大宮支店様からお話を頂戴してこの日まで準備を進めてきたオークプラザの営業担当者も、大勢の笑顔についついどや顔になってしまいます。
三菱東京UFJ銀行大宮支店の皆様、大変ありがとうございました。
若い頃の出来事を思い起こす回想法が、認知症予防に有効だと言われています。折紙も同じ効果が期待できそうですね。
『フルーツ王国』岡山をお楽しみいただきます ・・・ 郷土料理の日
郷土料理の日です。今月はフルーツ王国で知られる岡山県を訪ねます。
岡山ずし 水戸光圀・保科正之に並び江戸初期の三名君と称せられる岡山藩主池田光正ですが、「庶民は一汁一菜に」との節約令を出しています。
山海の旨い物を御飯に混ぜても乗せても一菜は一菜と庶民の知恵が生み出したのが岡山ずし。美しい盛り付けに食欲がそそられます。
おかゆを召し上がられる方には、いろどりを大切に手を加えた具財が添えられます。
黒大豆 美作市など県北地区は日本有数の丹波黒の産地。昔の地域名からつけられた『作州黒』のブランド豆が有名です。黒豆御飯、サラダ、ケーキなどで食されていますが、今日は甘煮をご賞味いただきます。
黄ニラ 整腸・解毒・食欲増進にビタミンも豊富なニラですが、岡山県がその7割を生産している幻のニラをご用意いたしました。甘い香りと独特の風味にシャキシャキ食感、さらに最近では、含まれている物質『アホエン』が脳の老化を食い止め記憶力を引き上げるということでも注目を浴びています。そんな黄ニラをお味噌汁でご賞味いただきます。
桃 桃太郎伝説の舞台候補地に挙げられる岡山県。また品種改良を積み重ね現在の白桃栽培の基礎を築いたのは明治時代の岡山の小山益太、大久保重五郎師弟。現在、岡山県は全国第6位の生産県になっています。
「黒豆は甘くて柔らかいから全部食べちゃったよ」
「桃は一個丸ごと食べたかったわ」
「黄ニラ、シャキシャキして美味しかったわよ」
食後も楽しいお話が続きます。
オークの庭 ・・・ 10周年記念企画(第10回目)
今月の1枚
オークプラザ「介護館」の庭で、素敵な光景を見つけました。
蜘蛛の巣一面に水滴の珠がくっついていました。今年は雨の日が多くて気持ちが滅入ってしまいそうでした。そんな梅雨時でも、人を驚かせる造形の美を自然は見せてくれる。そんな一枚の写真が撮れました。
10周年記念企画
たくさんのありがとうをありがとう(第10回目)
昨年秋蓮田オークプラザがオープンして10周年を迎えました。多くの方々との出会いとお別れがあり、たくさんの『ありがとう』を頂きました。この『ありがとう』へスタッフが綴った気持ちを毎月、数編づつご紹介させて頂いています。
《総務部 S.H 》
M様の食卓で怒鳴り声が聞こえました。
見れば今日買ってきたお刺身が細かく切られています。「食べにくそうだったから厨房に頼んだ。」叩きのようになった刺身は一箸も付けられないまま下げられてしまいました。
頬の筋肉が麻痺してしまったM様への善意が、逆にM様の矜持を傷つけたようです。
次週の買い物代行の時、M様に「お刺身は薄くしてもらいますね。」と声をかけました。「おぅ。」と笑顔の返事をいただきました。それ以来、魚屋さんに鯛とかんぱちの薄いおつくりをお願いすることが続きました。
しかし、M様の病はどんどん悪化していき、緩和病棟への入退院を繰り返すようになりました。「食べたいものを食べたい時に」とのお医者様のお話もあって、M様に尋ねてはお刺身を買いに走る日が続きました。店頭になくても魚屋さんの大将が奥の冷蔵庫から鯛とかんぱちを出してくれます。
その日も、お刺身を肴にウイスキーを楽しまれたM様でしたが、夜間に急変され救急搬送されて数日後に旅立たれてしまいました。
翌週の買い物代行の途中、魚屋さんの大将に「お世話になりました」とM様のことを伝えました。「そうかい」と言った大将は、腰の手拭いでしばらく顔を押えたままでした。
《原文をそのまま収録しています。なお無断引用・転載はお断り申し上げます》
酷暑でしたが無事、盛大に終わりました ・・・ 納涼祭
大変暑い一日になりましたが、大勢のお客様にお越しいただいて納涼祭を行うことが出来ました。
おいでくださいましたご家族様、たくさんの景品をご寄付くださいました関係各社の皆様、酷暑の中出演いただいた上に太鼓を快くお貸しくださいました伊奈備前太鼓保存会の皆様、駐車場をお貸しくださった蓮田市やご協力くださいましたご近所の皆様など多くの方々に支えられてのことと厚く御礼申し上げます。
三時を過ぎました。館内での第一部行事が始まりました。
会場へこられた入居者の皆さんが、まず向かわれたのは昔懐かしい水ヨーヨー釣。誰もが上手に吊り上げて行きます。続いて空クジ無しの抽選会場、ご家族様と入居者様それぞれ豪華景品が用意されていると聞いてみんな真剣です。
開会間もなく多目的ホール会場は、ご家族と歓談される入居者様でいっぱいになってきました。模擬店のコーナーではお好み焼きが次々焼きあがり、介護館自家栽培の胡瓜の浅漬けも注文をいただき始めました。
ビールやお茶・ジュースとともに、今年も模擬店には、やきそば・お好み焼き・甘酒・杏仁豆腐・カップフルーツ・あんみつなど栄養部の力作が揃いました。
久しぶりに時間を創り出してお越し下さったご家族様は勿論、毎週、毎日のようにお立ち寄りくださるご家族様とでも、今日は入居者様のどなたもが優しい笑顔で歓談されています。お祭りの雰囲気のおかげでしょうか、ご家族様がお見えにならなかった入居者様も明るい表情を見せてくださいます。
予定時間を過ぎました。第二部開会のご案内が伝えられました。会場が屋外になります。看護師が入居者様の体調を観察しながら移動ご案内します。
第二部は、職員有志による「よさこいソーラン』でスタートしました。厳しい暑さの中を10人のメンバーが全力で踊ります。
続いて入居者様の二チームが太鼓演奏をご披露くださいます。赤い鉢巻チームは『東京音頭』、黄色チームは『秩父音頭』を演奏します。揃いの祭り半纏で力いっぱい太鼓を叩き続けてくださいました。
入居者様に負けじとスタッフが続きます。今年から初参加のメンバーも含めて7名の職員による和太鼓演奏です。写真は、今年のセンターを取った3名です。
第二部を締めてくださったのは伊奈備前太鼓保存会の皆様です。裂けよとばかりに打ち込まれる撥に応えて響く太鼓のすさまじい音量。会場のアスファルトも飛び散ってしまいそうに振動していました。観客全員が、暑さを忘れて聞き入っていました。
とてもあつい一日が終わりました。体調を崩される方もいらっしゃらなくてひと安心です。
まだまだ暑い日が続きます。入居者の皆様、ご家族の皆様、納涼祭をご支援くださった皆様方が、お元気でこの夏を過ごされますようお祈り申し上げます。
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